「ストラテジー&リサーチ・リテラシーゼミ」第2回講義がスタートしました

 2021年10月4日(月)にストラテジー強化フェーズ「ストラテジー&リサーチ・リテラシーゼミ」(担当教員:西尾尚子・林靖人・勝亦達夫)の第2回講義が行われました。

|ストラテジー&リサーチ・リテラシーゼミとは?

 本講義は、全学横断特別教育プログラム「ストラテジー・デザイン人材養成コース」のスタートアップ科目として開講されています。ストラテジー&リサーチ・リテラシーでは、以下の2つの能力を指します。

 ◯ストラテジー・リテラシー=戦略的志向/思考

  様々な問題を客観的・構造的に捉え、課題設定をした上で、効率的・効果的な解決策を設計する力

 ◯リサーチ・リテラシー=データ収集や分析スキル

  問題の所在、取り組むべき課題を明確化するための情報収集に必要な調査設計ノウハウ

 これらの能力を身につけるためのインプット型の学習と並行して、リアルな地域課題解決に取り組むアウトプット型の実習にも取り組みます。向き合う地域は長野県塩尻市。塩尻市 企画政策部 企画課 及び 市民生活事業部 地域づくり課の方々にご協力頂き、学生と一緒に課題解決に取り組んでくださいます。

|第2回講義

久しぶりの対面授業

 初回講義はオンデマンド型での実施でしたが、今回からは新型コロナウイルス感染症対策を施したうえでの対面形式でのゼミが開始されました。受講生が17名のゼミですので、直接頭を突き合わせて議論し合うような機会が生まれやすくなり、嬉しい変化です。

 今回の内容は、「受講学生の自己紹介」と「統計分析に関わる講義」でした。まずは、自己紹介から始まりました。テーマは、「⼦供の頃に参加した地域の⾏事/お祭り」。全国各地から集まる学生たちは、事前に回答してもらった自分の生まれ故郷とその地域行事について、一人ずつプレゼンテーションをして、その話を互いに聞き入っていました。遠距離地域のお祭りがよく似ていたり、逆に長野県内でも各地域/地区によって独特の風習があったり、17人分の話を聞くことで新たなきづきが多々ありました。さらに、お祭りに参加するだけではなく、ボランティアや実行委員といった運営を担うメンバーとして積極的に地域行事に関わった経験を持つ学生が多いことにも驚きました。

受講生による自己紹介

 自己紹介には、受講学生の出身地がプロットされた地図データを資料として使用しました。そして、データはそのまま統計分析の話にも活用されます。これはGIS(Geographic Information System/Science)という地理情報を分析できるシステムで記録されたものでした。GISでは、道路などの地理情報とともに人口分布などの情報を重ね合わせることができ、それによって情報の可視化や空間分析が可能になります。さらに、このような分析システムが地域社会において、活用される例も紹介されました。それが、EBPM(Evidence-Based Policy/Planing Making)という考え方です。直訳すると、「証拠に基づく政策/計画立案」となり、まさに得られたデータ(証拠)を活用して、GISなどにより分析や可視化し、その結果に基づき政策や計画を構築していこうという意味です。本講義でもお世話になる塩尻市でもEBPMが重要視され、総合計画の策定から具体的な施策の立案に至るまで、エビデンス収集・分析・活用に力を入れています。
 今回は、自分の出身地という地理情報や地域行事の文字情報が分析手法によっては活用できるデータになりうること、データを用いて政策や計画を管理していくことが地域社会で求められている、という2点を学びました。ストラテジー&リサーチ・リテラシーや地方自治と聞くと、難しそうに思えますが、身近な情報の取り扱いを起点として「情報収集・分析スキル」を身につけていくイメージが湧きました。これから半年間、受講学生にストラテジー・デザイン人材としての基礎力が育まれていく過程が楽しみです。

writer:経法学部 応用経済学科4年
全学横断特別教育プログラム「 ローカル・イノベーター養成コース(LID)」2期生
浅川雄介(TA)

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