「ストラテジー&リサーチ・リテラシー」第15回講義を行いました

2022.01.28

 2021年1月24日(月)に、「ストラテジー&リサーチ・リテラシーゼミ」(担当教員:西尾尚子・林靖人・勝亦達夫)の第15回目の講義、本講義の最終授業が行われました。今回の授業は新型コロナウィルスの影響により同期型オンライン(リアルタイム式)授業で開講されました。最終回のテーマは「理想の地縁コミュニティのロジックモデルと地縁コミュニティの活性化のための提案の最終発表」です。

|ロジックモデルの練り直し

 前回の授業でも、各班の作成したロジックモデルと提案を発表しあいました。その際の指摘をもとに、各班が必死にそれぞれの理想の地縁コミュニティのロジックモデルを練り直し、その上で地縁コミュニティが活性化するための提案をブラッシュアップしました。今回はその最終発表です。毎度おなじみの Mentimeter (アンケートや投稿結果をリアルタイムに見ることができるツール)を用いて、各人が各班に意見や感想を送りあいました。賞賛の声がある一方で、厳しい意見や至らない点を見抜かれたコメントも多く集まり、刺激的な回となりました。


|各班の大まかな発表内容

A班

 周辺農村部を対象に、「意識共有や意見交換が活発」であり、「住民の意見が通る、言いたいことが言える」コミュニティを形成することを理想の地縁コミュニティの最終アウトカムとしています。提案として、オンライン、オフライン両方に意見箱を設置することを挙げました。これは、奈良井区では居住年数の違いよる意識の相違が多かったという話をフィールドワークで伺い、それをもとに発案されました。


B班

 十分な医療体制が整っている市街地を対象に、「必要なときに助け合える繋がり、場があること」を目標として、子育てに着目した発表を行いました。B班は、実際に「えんてらす(塩尻市にある交流センター)」に現地インタビューに赴き、見聞きした内容をまとめていました。最終アウトカムとして「地域全体で子育てをする環境」を挙げています。それを達成するため、世代間交流イベントの開催が提案されました。


C班

 住民同士の関わりが少ないと思われる市街地を対象に、「いつでも盛り上がれる状態が維持されている」「爆発力がある」状態を地域コミュニティ活性化と位置付けました。そのために、塩尻市ならではの空間を利用した「映える空間」を作り出りだすイベントを提案しました。クチコミマーケティングにより来客を増やすことで、まずは関係人口を増やすことを考えていました。


D班

 D班では、学生に着目し、理想的な地縁コミュニティの最終アウトカムを「学生が塩尻市の地域で存在を満たされる」「承認欲求が満たされる」こととしました。そのためには、学生が塩尻市の企業と交流することから始まり、企業を知る、もっと学びたいと思う、というプロセスを経ることが必要であり、そのようなことが体験できる場を提案しました。これにより、学生が塩尻市に学んだことを還元したい、と思うことで、最終アウトカムが達成されると考えました。


|終わりに

 今回の授業でストラテジー&リサーチ・リテラシーゼミの全講義が終了しました。私達はロジックモデルと提案の最終版を作成し、先生方や塩尻市の企画課と地域づくり課の方々にも聞いていただきました。学生らしい柔軟な発想だというご指摘もあった一方で、まだまだ詰めが甘い部分も多々あったと感じています。提案の実現可能性を上げるには、もっとロジックをしっかり組み立て、矛盾のないものにする必要があり、それにはまだまだ考えたり調査したりする必要があると感じています。しかし、この授業で身につけた、「最終目標を明確にし、そこに至るまでのプロセスを論理的に組み立てる」という手法は忘れずに、一生モノにしていければいいなと思いました。全15回、お疲れさまでした。

 また、塩尻市の方々、西尾先生、林先生、荒川先生をはじめとしたこの授業に関わってくださった方々、半年間本当にありがとうございました。

Writer:繊維学部1年
ストラテジー&リサーチ・リテラシーゼミ受講生
黒滝英基

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